学生のころに国語の授業で学んだ方も多いと思いますが、日常生活で品詞を意識することはなかなかありません。
文法の基本となる単位は「単語」です。単語は大きく分けると「自立語」と「付属語」の2種類があり、その中でも活用がある単語とない単語があります。つまり、単語は大きく分けると下記の4種類に分類されます。
活用のある自立語
活用のない自立語
活用のある付属語
活用のない付属語
これを文法上の性質によってさらに分類したものが品詞です。
品詞には、動詞、形容詞、形容動詞、名詞、副詞、連体詞、接続詞、感動詞(間投詞、感嘆詞)、助動詞、助詞の10種類があります。
またこの中で動詞・形容詞・形容動詞を「用言」といいます。用言は単独で述語になりますが、活用をすることで主語として使うことができます。同じく主語となれるが活用のない名詞を「体言」といいます。
活用のある自立語は動詞、形容詞、形容動詞の3つに分けられます。国語の授業でも最初に習う部分で、動作や存在を表す動詞、性質や状態を表す形容詞・形容動詞、それぞれ単語の末尾が「ウ段」、「イ段」、「~だ」で終わるという有名な特徴は記憶にはっきりと残っていると思います。
活用によって変化し、助詞をともなったりすることで様々な働きをします。
活用のない自立語は名詞、副詞、連体詞、接続詞、感動詞の5つに分類されます。
人物や物事をあらわす単語で、活用による変化がなく主に主語になりますが、述語・修飾語・接続語、さらに独立語にもなることができます。ただ、名詞だけで用いられることは少なく、ほとんどの場合は付属語がついて文節がつくられます。
さらに名詞は、普通名詞、固有名詞、数詞、代名詞に分けられます。
※名詞の中でも少し特殊なものがあるのでご紹介します。
例)その場所には行ったことがあります。
この場合の「こと」が形式名詞です。「その場所には行った」が名詞の「こと」を修飾するかたちになっており、「こと」は形式的に使用されています。